その人たちはそこを立って、ソドムを見下ろすところまで来た。アブラハムも、彼らを見送るために、一緒に行った。 （創世記１８：１６） 主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。　　（創世記１９：２４．２５）

ロトと別れたアブラハムはカナン地方、ヘブロンのマレムの樫の木の所に住み祭壇を築きました。主はマレムの樫の木の所でアブラハムに現れました。アブラハムは３人の旅人（主なる神とみ使い）と共にソドムの低地を見下ろす高台に立っていました。「ソドムとゴモラの罪は非常に重い、と訴える叫びが実に大きい。」 主の御前にいたアブラハムはソドムとゴモラを滅ぼそうとする神に進み出て言いました。 「あの町に正しい者が５０人いるとしても、それでも滅ぼし、その５０人の正しい者のために、町をお赦しにならないのですか。」主は言われた。「もしソドムの町に正しい者が５０人いるならば、その者たちのために町全部を赦そう」 （１８：２４・２６）

アブラハムは「４５人では」・・・「正しい者４５人いれば滅ばさない」アブラハムは４０人では？３０人では？と１０人まで赦しを乞います。神は「１０人のために滅ぼさない」とまで言われました。しかし２つの町は滅ぼさなければならないほど堕落に陥っていました。 ソドムの町にはアブラハムと別れた甥ロトが家族と住んでいました。ロトは二人のみ使いたちを招き入れましたが、ソドムの男達がみ使い達を出すよう騒ぎたてました。 「あなたの婿や息子や娘などを連れてここから逃げなさい。実はわたしたちはこの町を滅ぼしに来たのです。大きな叫びが主のもとに届いたので、主はこの町を滅ぼすためにわたしたちを遣わされたのです。」 （１９：１２・１３） み使い達は町を滅ぼすからロトに妻と二人の娘と共に逃げるよう促し町の外まで連れ出されました。 「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。山に逃げなさい。さもないと滅びることになる。」（１９：１７） 太陽が地上に昇ったとき、ロトはツォアルに着いた。主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、これらの町と低地一帯を町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。（１９：２３～２６） アブラハムは、その朝早く起きて、さきに主と対面した場所へ行き、ソドムとゴモラ、および低地一帯を見下ろすと炉の煙のように地面から煙が立ち上っていた。こうしてロトの住んでいた低地の町々は滅ぼされたが、神はアブラハムを御心に留め、ロトを破滅のただ中から救い出された。 （１９：２７～２９）

ソドムとゴモラの町はどこにあったのでしょうか？二つの町は死海の南東部の町をといいますが、遺跡は発見されていません。 ロトが逃げたツォアルの町はマダバの地図に描かれているそうです。ここ一帯は硫黄がゴロゴロしている地だそうで、それが燃えたとかいわれています。 強力な火災で焼けたという４０００年前の白い層が見つかっているそうです。 又、死海南部の湖底に沈んだとも伝えられています。創世記にシディムの谷の至る所に「アスファルトの穴」]があったと書かれています。 そこがソドムかは不明ですが、地震で死海の底に沈んだともいわれていますが、確かなことは分かっていません。