アブラムがカナン地方に住んでから１０年後の事 アブラムも妻サライも共に高齢になり、子供は持てないと悩んだサライは、子供を授かる為、ハガルというエジプト人の女奴隷を夫アブラムの側女として与えました。 ハガルはアブラムとの間に男の子を産んだ。アブラムは、ハガルが産んだ男の子をイシュマエルと名付けた。ハガルがイシュマエルを産んだとき、アブラムは８６歳であった。 （創世記１６：１５・１６） 当時のこの地方には、不妊の妻が女奴隷を夫に与え、その側女との間に生まれた子供を自分の子供にできる風習がありました。サライもまた、ハガルを通じて子供が欲しいと思ったのでした。

そして１３年後アブラムが９９歳になったとき、主はアブラムに現れて言われた。「わたしは全能の神である。あなたは私に従って歩み、全き者となりなさい。わたしは、あなたとの間に私の契約を立て、あなたをますます増やすであろう。」アブラムはひれ伏した。神は更に、語りかけて言われた。 「これがあなたと結ぶわたしの契約である。あなたは多くの国民の父となる。あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。あなたを多くの国民の父とするからである。私はあなたをますます繁栄させ、諸国民の父とする。王となる者たちがあなたから出るであろう。 わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。そして、あなたとあなたの子孫の神となる。わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、あなたとその子孫に、永久の所有地としてあたえる。わたしは彼らの神となる。」 （創世記１７：１～８）

相変わらずアブラムと妻サライには子供がいませんでしたが、神様は「諸国民の父とする」と契約を立てました。９９歳のアブラムは、すでに１３歳に成長したハガルの子イシュマエルの事と思ったのでしょう。 神はアブラハムに言われた。「あなたの妻サラを祝福し、彼女によってあなたに男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福し、諸国民の母とする。諸民族の王となる者たちが彼女からでる」 （創世記１７：１５） アブラハムはひれ伏した。しかし笑って、ひそかに言った。「１００歳の男に子供が生まれるだろうか。９０歳のサラに子供が産めるだろうか。」アブラハムは神に言った。「イシュマエルが御前に生きながらえますように」 神は言われた「いや、あなたの妻サラがあなたとの間に男の子を産む。その子をイサク（彼は笑う）と名付けなさい。わたしは彼と契約を立て、殻の子孫のために永遠の契約とする。 （創世記１７：１９） そして「イシュマエルも１２人の首長の父となろう。大いなる国民とする」と言われました。

イシュマエルはアラブ人の１２人の王たちの祖先となったといわれています。現在でもアラブ人は、このイシュマエルが自分たちの祖先であると信じているそうです。 暑い真昼にアブラハムはマレムの樫の木の所の天幕の入り口に座っていました。向こうから３人の人が向かって立っていました。アブラハムはすぐ神様とみ使いたち２人と分かり、最高のおもてなしをしました。

「わたしは来年の今ごろ、必ずここにまた来ますが、そのころには、あなたの妻サラに男の子が生まれているでしょう」この言葉を聞いてサラは二人とも年を取っているのにと内心、ひそかに笑いました。これが「イサク」（彼は笑う）というの名前の由来となっています。 「なぜサラは笑ったのか。なぜ年をとった自分に子供が生まれるはずがないと思ったのだ。主に不可能なことがあろうか。来年の今ごろ私はここに戻ってくる。そのころサラには必ず男の子が生まれている。」 （創世記１８：１３・１４） その人たちはそこを立って、ソドムを見下ろすところまで来た。アブラハムも、彼らを見送るために、一緒に行った。 （創世記１８：１６）