２日間ゆっくり観光したマヨルカ島を離れて、イビサ島に行きます。 早朝６時４５分にホテルを出発、フェリー旅客ターミナルに着き乗船します。船内はとても広いです。ホテルで配られたボックスの朝食を取りながら出港を待ちます。 ７時５５分　マヨルカ島を出港、真っ青な海の穏やかな航海でした。

イビサ島はマヨルカ島と同じくバレアレス諸島の島の一つで諸島の中で３番目に大きい島だそうです。マヨルカ島から南西８０ｋｍに位置してアフリカまでわずか２５０ｋｍですって。スペインのジブラルタルからはお天気が良いとアフリカが見えるそうですが、ここからでは無理ですね。 資源や産業がないイビサ島が世界中から注目されるようになったのは、１９７０年代、この島がヨーロッパのヒッピー文化の中心となってからといいます。独特で自由なダンス音楽スタイルと、享楽的な雰囲気が英国の若者たちのパーティー・アイランドとして発展を遂げ観光化したそうです。 現在ではイビサ島の島全体が世界遺産になっています。人口５万人のイビサタウンに観光シーズンには４５万人の観光客が訪れるようです。 約３時間半の航海で１１時４０分にイビサ島に到着し、バスでダルト・ビラ地区の頂上に向かいます。 ダルト・ヴィラ地区は２５００年以上も前に造営された城壁都市です。現在残る城壁は１６世紀に造られたもので、現在でも昔からの都市の姿をほぼそのままに残しています。ダルト・ヴィラはイビサ島最大の町イビサタウンの中心部の高台にあり、島のあらゆるところから見えます。

フェニキア人が使用したコインとローマ人が使用したコインのレリーフがありました。 イビサ島では早くからフェニキア人が往来し、紀元前６世紀以降、エブススを拠点にして岩塩などを交易してきました。ローマはフェニキア人のカルタゴを撃ち破ったＢＣ１２２年バレアレス諸島を占領し、良質のぶどう酒などを生産したといいます。