今日は奇岩の修道院、モンセッラトと中世の街ジローナへ行きます。モンセラットが混まないうちに到着するよう７時４５分にホテルを出発しました。タラゴナから北上して約１時間半です。モンセラットに近づくにつれギザギザの山並みが近づいてきました。

バルセロナ北西６０ｋｍに位置する「パワースポット」と呼ばれるモンセラット。山の中腹に建つ修道院に覆いかぶさるように迫り来る奇岩の山々。 モンセラットは「ノコギリで挽いた山」という意味だそうです。名の通りギザギザの山が連なります。その不思議な岩肌にアントニオ・ガウディは度々訪れてインスピレーションを受けたといいます。 マリア信仰の聖地としてスペイン各地から巡礼者が訪れます。８５５年、地元の少年が天から一筋の光が洞窟に差しているのを見つけました。司祭３人と共に行ってみると、そこで聖母マリア像が見つかったといいます。その洞窟跡に小さな修道院を建てました。（洞窟の場所は後ほど） バスを駐車場で下ります。ここからの眺めはまさに圧倒するものでした。写真でよく目にする光景でしたが、迫りくるモコモコな山肌を前にして不思議な感覚におちいります。標高は約１２３５ｍ、山のあちこちに１２の礼拝堂を持つ聖なる山でカタルーニャ人にとっての信仰の中心、又、民族意識の中心でもあるといいます。

１０２５年に建てられましたが、１８１１年にナポレオン率いるフランス軍によって大部分が破壊されました。現在の修道院は１８～１９世紀にかけて再建されたものだそうです。創建当時の回廊は広場の端に半分残っていました。 修道院のなかに入ると回廊にでます。ここは 修道士達の居所でしたが、今は使われていないそうです。修道士さん達は現在５０名程いらっしゃるそうです。このベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂には“黒いマリア様”が安置されています。 モンセラットはスペインでは「サンディアゴ・デ・コンポステーラ」と並ぶキリスト教の二大聖地とされています

普段黒いマリア様には長蛇の列に並ばないとお会い出来ないそうです。 ４０分から１時間も並ぶこともよくあるらしいですよ。私達は朝早く来れたのでガランと空いていて、並ばずにゆっくりマリア像に触れてお祈りができました。

黒いマリア様の前に来ます。筒のようなガラスの中に入っていますが、球と右手がガラスの外に出ていました。今までみた教会の聖母マリア様と表情が違います。優しさより崇高なお顔です。イエス様もちがうのよね、。スペインの聖母マリア様？それに黒光りしています。フランスでも黒いマリア様を見ましたが自然に黒くなったようでした。 モンセラットの黒いマリア様は８５５年の発見当時、白かったそうです。長い年月をかけて多くの人々の手に触られたり、ろうそくのすすで汚れ黒くなったのではといわれていますが・・・

マリア様は幼子イエスを膝に抱き、右手には球を持っていました。ガラスに覆われていましたが、ガラスに丸い穴が開いていて球と右手が出ています。それに触れると願いがかなうといわれていて皆触っていました。

サン・ジュアン展望台

修道院の前にあるケーブルカーに乗り、約５分でサン・ジュアン展望台に着きます。標高９７２ｍの展望台から修道院と山々、バルセロナの方まで見渡す事ができました。

駐車場から黒いマリア様が発見された洞窟がみえると添乗員が言っていました。私には見えない！！適当に写真を撮って最大に拡大したらどうにか見つけました。ピンクの可愛らしい修道院です。 下に行くケーブルカーに乗ります。下りてからかなり歩くようです。途中に多くのモニュメントが立っているようです。それも写真に写っていました。ピンクの○で囲みました。修道院とかなり離れていますが歩くのでしょうね。行ってみたいと思いましたが、断崖絶壁に造られた細い道は写真を見ただけでも怖い、私には無理無理です。