昼食後ラマンチャ地方の風車の村コンスグエラに行きます。スペインの風車群はいくつかの村にあるそうです。スペインの風車というと１７世紀に書かれたミゲル・デ・セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」で主人公ドン・キホーテが巨人と間違えて突進した風車群とされますが。そこはコンスエグラでなくカンポ・デ・クリプターナだそうでまあ何処でも似たようなものと思いますが・・・ トレドから東南６０ｋｍの所にあります。トレドと同じカステーリャ・ラ・マンチャ州です。町の南西側にある細長いカルデリコの丘に、１１基の風車がコンスエグラ城と共に中世のままに建っていました。１４世紀にヨハネ騎士団によって建てられたそうです。現在は国定文化財になっています。 風車をめざしてバスは丘に上ります。街と丘との標高差は１００ｍといいますが上るにつれて街はドンドン小さくなっていきます。

細いドン・キホーテイが風車のショップの前にイザイザ・・・もしかしたらサンチョ・パンサも細いのかしら？麓にコンスエグラの街が観えます。標高１００ｍの差は随分低く感じられ家並も小さく見えます

市庁舎前のスペイン広場にはすでに大勢の子供や大人達が集まってその時を待っていました。 市庁舎のバルコニーから市長さんがサフラン祭りの開会宣言をします。 そして大量の飴を広場にばらまきます。子供だけでなく大人も夢中になって飴を拾う姿にビックリ・・・ 大人も子供心に返るんですね。 旅行のお仲間も拾っていましたよ。市民が拾う物と思ってビデオを撮っていたので私も参加したらもっとよい思い出になったかも知れませんね。

飴を拾い終わるといよいよサフラン早摘み大会の始まりです。 毎年街を上げて行われるサフラン祭りはサフランのめしべの早摘み大会です。サフランには４本のめしべがあるそうで、それを早く、きれいに摘み採る競争です。 広場のテントの中にはテーブルと観客用のイスが用意してありました。２８日から３０日の３日間子供から大人へと順に行います。日曜日は決勝らしいです。 初日の今日は４歳から７歳また８歳からと子供の部が行われます。４歳で出来るの？と思いますが、花から小さなめしべを摘んでいる一生懸命な姿は感動そのものでした。 サフランの乾燥しためしべはパエリヤなどの色づけに重要な香辛料です。サフランは非常に高価です。１グラムのサフランは約３００本の花が必要ですって！日本でも高級スーパーには小さな瓶に少量入って売られていますが、高くて買えません。産地コンスエグラでもかなりのお値段だそうです。