ミューレン


ユングフラウ・ヨッホへの登山鉄道から遠くにミューレンが見えました。ラウターブルンネンの谷を越えたクライネシャイデックと反対側の断崖絶壁上に造られた小さな村です。小さな村とはいえ、ミューレンは目の前にベルナ-オーバーラント3山、後ろにシルトホルンを控え「花の谷」の名前のように高山植物の美しいハイキングコースがあります。


クライネシャイデックから望んだミューレン                   断崖絶壁上にある村です

      
ラウターブルンネンの絶壁にはヨーロッパ一高いシュタウプバッハの滝をはじめ多くの滝が流れ落ちていました



ラウターブルンネンからロープウエイを
乗り継いでミューレンに行きます


この断崖絶壁も氷河が削りました


ミューレンロープウエイ駅



スイスらしいかわいいホテル。ユングフラウ


シルクホルン

翌朝は曇っていて天気が悪くなりそうなので8時のロープウエイでシルトホルン展望台に行きます。


ミュウレン駅



ロープウエイからユングフラウ3山が良く見えました



シルトホルン展望台

さえぎるものが何もないのでアルプスの眺望を見渡せます。

アイガー、メンヒ、ユングフラウのベルナ-オーバーラント3山をはじめ、3000~4000m級の山々をぐるりと一望出来ます。

頂上にある展望台と360°回転するレストランは、映画「女王陛下の007」のセットとして造られました。


写真はガイドブックより


シルトホルンに8時20分に到着  雲が出て来ましたが3山はどうにか見えました


どんどん雲が出て来ます。早く来て良かったです


アイガー、メンヒ、ユングフラウ・ヨッホ
みるみる雲に覆われてきました



早朝に出掛けて良かったです。展望台について3山を見られたのはほんの少しの時間でした。それでも幸運でした。

すぐに雲に覆われて見えなくなってしまいました。がっかりして引き返そうとした時、日本人のツアーの方達がゾクゾクとロープウエイを下りてきました。この方達はもう何も見えないでしょう。

すっかり冷えてしまったので360°回転レストランに入ってショコラで身体を温めました。

大画面の映像が見られるということで円形の部屋にはいります。
160°のワイドスクリーンに、シルトホルンの映像が画面一杯に映し出されていました。大迫力です。

『007』映画のハイライトも上映していました。ちょっとワクワクしました。







花の谷

ロープウエイでミューレンまで下りて今度はホテルの近くからアルメントフーベル行きのケーブルカーにのります。帰りは花の谷(ブルーメンタール)をハイキング、かわいい高山植物を見ながら下りてきました。
それはきれい、多くの種類の花が咲き乱れていました。雨が降るから花がきれい・・・だそうです。そう思えば周りの山々が見えなくても我慢出来ます。



アルメントフーベルへのケーブルカー



多種類の花々が・・・








青色はミヤマツリガネソウ

シレネ・ブルガリス(ナデシコ科)
袋状の萼片で口先から白、うすピンクの細い裂片が
放射状に広がります


イブキトラノオの原




ブルーメンタールの標識
各方面にハイキングコースがあります


山は見えなくても・・・


一面の花々


いつの間にかシルトホルン行きのロープウエイの
下を歩いていました



タマシャジン


ヤマヤグルマギク


魔女の爪



山が雲間にうっすらと見えてきました


フラワーカーペット




リンドウ科キリアタ



山道に入っていくのかしら



日陰でも花が咲いています



ローザ・ペンドゥリナ


バラ科でハマナスに似ています



花の谷は素晴らしいハイキングでした。名前通り谷間に花が咲き乱れていました。霧雨に濡れて花びらが生き生きとしていっそう美しく見えました。高山植物ポケットガイドで調べましたが殆ど名前が分かりません。が、一生懸命生きている高山植物の可憐さが心に残ります。

トリュンメルバッハの滝

ホテルに戻り、昼食後ラウターブルンネンの絶壁の中に流れているトリュンメルバッハの滝にいきました。ラウターブルンネンの絶壁には沢山の滝が流れています。その代表的なのがシュタウブバッハの滝、もう1つがトリュンメルバッハの滝です。断崖絶壁の岩の中を落ちる不思議な滝でした。


ミューレンからロープウエイでラウターブルンネンへ下ります


10分ほどバスに乗りそこから歩きます


ラウターブルンネンは両側を断崖絶壁に囲まれています



幾筋もの滝が流れ落ちていました



かなり歩きました


入り口に着きました


岩の入り口からリフトで途中まで登ります。

リフトを下りると滝の轟音に驚きます。滝からの水しぶきと風が身体にまとわりつきます。

断崖の中に10段の滝が落ちているのです。それぞれの滝に行く為にトンネルや通路や階段が造られ、滝の一番上まで行けるようになっています。歩くところは濡れて滑らないよう気をつけなければなりません。リフトで6段目まで上がったのですが、それから一番上の10段目の滝まで上るのはきつかったですね。

それぞれの滝には展望台があって、蛇のように渦巻いた滝、目の前を真っ直ぐに落ちてくる滝、覗き込んで見ると岩の中に吸い込まれるように流れ込んでいく滝、岩の隙間から光がさすだけで真っ暗です。
通路や滝のライトアップが幻想的でした。

夢中になった一時でした。






ヤナギラン






岩の中が刳り抜かれて日が入ります

もの凄い水量、びしょびしょです。


洞窟の中を怒濤のように渦巻いて流れていきます。
引き込まれそうになる感覚です。

アイガー、メンヒ、ユングフラウの氷河の水が
毎秒2万㍑も流れ落ちているといいます。
とにかく凄い物を見たという感覚でした。


螺旋状の滝


岩から出るとそこは滝の喧騒が嘘のように静かな村でした

ミュウレンで見つけたきれいな家々







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