ナヴォナ広場

ローマを代表する美しい広場です。

広場には大きな噴水が左右と中央に３つ並んでいます。噴水の彫刻は特徴があってとても面白い。酷暑のなかでも噴水を眺めているだけで暑さがやわらぎます。車も通らずのんびりと芸術を鑑賞出来る憩いの広場です。

この広場は1世紀にドミティアヌス帝が造らせたドミティアヌスの戦車競技場の上に中世の町が建設されました。かつての競技場だった細長い広場はバロックの建築家ベルニーニやボッロミーニをはじめとする彫刻家や建築家によって噴水や教会が造られ、ローマで最も美しい広場の一つといわれています。

４大河の噴水

広場の中央、教会のファサード前にオベリスクが立つ大きな噴水があります。噴水の彫刻は巨匠ベルニーニの作品です。ワクワクしませんか。

大きな岩の４隅には４つの大河を擬人化した彫像が置かれそれぞれ意味がある格好をしています。キリスト教が世界に君臨する事を表しているそうです。４つの大河はナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川だそうです。


岩の下へライオンが水を飲みに来ています

ガンジス川の擬人化。
櫂？棒で何やら押さえています。
ガンジス川に何がいるのでしょう？
ナイル川の擬人化
ナイル川らしい椰子の木が植えられ
ナイル川の水源が分からないので
目隠しをしています

教会側は日陰になって暗いです


こちらは馬です。岩の上の蛇がラプラタ川に口を開けて向かっています
それで手を上げて防いでいるのでしょうか

ラプラタ川の擬人化
足下にサボテンが植わっています
ラプラタ川は、アルゼンチンと
ウルグアイの間を流れる川です

ドナウ川の擬人化
法王の紋章に手を触れているのは
ヨーロッパが法王の影響下にある事を
示しているそうです

ベルニーニはライバル、ボッロミーニの建てた
教会が崩れると手で支えたさせたという
逸話があります。
教会より噴水が早くできているのに～？

大変、教会が倒れてくる～


オベリスク

４大河の噴水に立つオベリスクは、旧アッピア街道沿いの
マクセンティウスの競技場から出土したものだそうです。

ここの競技場は陸上競技の運動場だったので飾る
オベリスクも何もなかったそうです。

象形文字が
美しいオベリスクです



ネプチューンの噴水

ナヴォナ広場は、ローマ時代のドミティアヌス競技場の跡地が広場になりました。端から向こう端が見えない位とても広く長細い広場です。ネプチューンの噴水のある北側は競技場のカーブの名残で楕円形になっていました。

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広場は競技場の跡ですから端はそのままカーブしています


家もカーブに沿って建っています


水を司る海の神ネプチューン

ムーア人の噴水

今度は南側にある噴水をみます。ツアーの人達は「４大河の噴水」から動かないので「ムーア人の噴水を見に行きます。」と断って歩き出します。その遠いこと・・・かんかん照りの中をひたすら歩いてやっと写真を撮れる位置まで来ます。ほんとに広い広場です。





ベルニーニの下絵をもとにしてＧ・Ａマーリが
イルカと戦うムーア人の彫刻を彫ったそうです。

サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会についてはこちらをご覧ください

ナヴォナ広場の近くの地下にかつての競技場の遺構が残っています。古代ローマの地表の高さが現在の高さより何メートルも引くかったのです。土砂に埋まった古代の遺跡は丈夫な石やローマンコンクリートで造られていたので建物の基礎部分として使われたといいます。


ローマは何処を掘っても遺跡が出る街です。

マダマ宮（現在イタリアの国会上院）

ナヴォナ広場の向かいにイタリア国会上院のマダマ宮があります。１６世紀にメディチ家に嫁いできた神聖ローマ皇帝カール５世の娘マルゲリータ女王の為に建てられた宮殿です。



ガイドさんが断って下さったので
撮れました
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