サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂正面の広場を渡って右の路地を行くとサンタ・プラッセーデ教会があります。教会と気が付かないような簡素な建物でした。 ガイドさんについて入って、外に出ても振り向くことをしませんでした。 頭の中は今見てきたモザイク画でいっぱいでした。あまりにも素晴らしく濃い内容だったからでした・・

伝説

ネロ皇帝の時代にキリスト教をかくまった元老院議員プデンテの二人の娘プラッセーデとプデンツイアーナは信徒達と殉教しました。 二人の遺体は井戸に葬られたそうです。 ９世紀に法王パスカリウス１世は葬られた井戸の周りに教会を建て、娘の一人プラッセーデに捧げました。教会のすぐ近く、姉妹の父親の元老院プデンテの屋敷跡にもう一人の娘に捧げたサンタ・プデンツイアーナ教会があります。

サン・ゼノ礼拝堂

法王パスカリウス１世が母テオドラの墓として建てたそうです。小さな入り口を入ると金色の背景に聖母マリア様の両脇に聖プラッセーデと聖プデンツィアーノが手を差しのべていました。天井画は黄金です。 狭い 礼拝堂ですがラベンナのモザイクと同じくとても濃厚です。いつまでも見続けたいのですが・・・ 入り口の横に小さな箱がありました。料金箱で１ユーロ入れると何分か灯りがつきます。灯りが消えると真っ暗になって写真どころか何も見えません。写真を撮るには外に出て何回もお金を入れなければなりません。 これだけのものを維持するには安いとおもいますが、めんどくさい。

１２２３年第６次十字軍遠征の時、枢機卿ジョヴァンニ・コロンナがエルサレムから持ち帰ってきた、イエス様が鞭打ちの刑にあった時に使われたとされている石柱の一部分が納められていると有名だそうです 祭壇の地下礼拝堂には聖女プラッセーデと聖女プデンツィアーノの遺体を納めた石棺がおかれているそうです。