オランジュリー美術館

コンコルド広場からテュイルリー公園に入った一画にセーヌ川に面してオランジュリー美術館があります。
かつてはテュイルリー公園のオレンジ温室（オランジュリー）だったことからオランジュリー美術館と名付けられたそうです。

モネは大連作「睡蓮」を展示する為にこの美術館を設立しました。１９２６年８６歳で亡くなるまで描いていましたが開館したのは亡くなった数ヶ月後だそうです。
２００６年に６年の年月を掛けた大改装がおわり２階にあった展示室を取り去り、高いガラスの天井から降り注ぐ、自然光溢れる展示室になりました。



卵形の展示室に入ると、白い壁をぐるりと取り巻くように４枚の大キャンバスが現れました。
その清潔感に一瞬はっと息を飲みます。なんとも柔らかい自然光に包まれながら中央に置かれた長椅子に腰掛けて、輪郭がはっきりしないそれらの画を観ていると、とても穏やかな境地になっていきます。それは今回の大改装により、観る者がそうなるようにとモネが構想したのだそうです。

ガイドさんは仕事ですから、画について話をしています。でも画の説明はいりません。静かに静かに観ているだけで幸せを感じます。モネの展示室は写真禁止でした。２年前は撮れたようで親戚から借りました。



「雲」

ジヴェルニーにあるモネの庭は観光客が溢れた喧噪たる庭でしたが、
モネは一人で静かな庭を独占していたのですね。



「日没」


「緑の反映」



「朝」



「明るい朝の柳」


ジャン・ヴァルテール、ポール・ギョーム・コレクション

モネの部屋から去りがたいのでしたが、地下に下りるとそこに又素晴らしい絵画と出会えました。画商であり美術収集家のポール・ギョームとその夫人、そして夫人の２度目の夫ジャン・ヴァルテールによって収集された１４４点のコレクションです。印象派からピカソまで充実した絵画を見ることができました。

ここは写真が撮れましたので主な作品を載せました。


ルノアール「長い髪の浴女」
ルノアール「ピアノを弾く少女たち」






ドラン「アルルカンとピエロ」


セザンヌ

セザンヌ「木々と家々」


ピカソ「抱擁」

ピカソ「白い帽子の女」


ピカソ

ピカソ


ユトリロ「サン・ピエール教会」

ユトリロ「モン・スニ通り」


ユトリロ

ユトリロ「メゾン・ボメ」


ローランサン

ローランサン「女たちと犬」


マティス「長椅子に横たわる女」

ルソー「結婚式」


モディリアニ「若い書生」

モディリアニ「ポール・ギョーム」


９日間のイ・ルド・フランスの旅はあっという間に終わり、帰国の日になりました。

パリに４日も泊まったのにパリの街を殆ど見ていないと感じます。
それほどパリは広く見所が多いのです。
いつかきっと再訪問をしたい。そう願って飛行機に乗りました。　感謝
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