シヨン城から再び雪を抱いたアルプスの山々を見ながらスイスの首都ベルンへ行きます。アーレ川にぐるりと囲まれた美しい街は1911年ツェーリンゲン家によって造られました。街全体が世界遺産に指定されています

ベルン旧市街　　　ウイキペディアより

バラ公園

２２０種類のバラが咲くバラ公園。　奈良から寄贈されたソメイヨシノが植えられているそうです。雪に覆われていますのでバラは見れませんが、ここから望む市街地は素晴らしい！

熊は街のシンボルとして飼われていました。 熊たちは寒いので部屋の中に入ったまま出てきません。添乗員さんが餌を買ってきて小さく切ったリンゴなどを投げたらやっと出て来ました。寝ていたのか最初は動作が鈍かったのに、だんだん上手に受け取るようになって大受けでした。

レストランでお肉のフォンデュをいただいた後、街の散策に出ました。レストランANKERからクリスマス市で賑わうヴァイゼンハウス広場を横目で見て（皆さん、クリスマスマーケットはもう入らなくていいって感じです）牢獄塔のあるマルクト通りへ歩きます。 時計塔からクラム通りへと石造りのアーケードは６ｋｍも続きヨーロッパ最長といいます。ベルン中央を通る石畳の道は時計塔を越しアーレ川の先、熊公園まで続いています。

街の中心に建つ門には毎時4分前に天文時計とからくり人形が動き出すそうです。からくり人形は兵士や熊の行進ですって、見たかったのですがうまく時間が合いません。  時計塔を中心にして伸びる道路には像が立つ噴水が幾つもありました。噴水といっても像の上から水が出るのではなく塔の下から水が流れ出ていました。アルプスの冷たいきれいな水なんでしょうね。噴水の塔の上には人や熊など不思議な像が乗っていました。逸話やいましめやベルンに関する人などだそうです。

時計塔からアーケードを歩いていくとアインシュタイン・ハウスがありました。大聖堂との中間地点です。アインシュタインはここで『特殊相対性理論』を執筆したそうです。世紀の大発見が誕生した記念すべき場所です。 １９０５年まで3年間過ごした部屋を記念館として公開されています。アインシュタインの研究資料や手記などが展示されているそうです。

大聖堂前ミュンスター広場にもクリスマス市が開かれていました。私たちはこれまで市をたっぷり見てきたので入りません。大聖堂ファサード、タンパンには天国と地獄を表した「最後の審判」の極色彩の彫刻がされていました。凄い細かな彫刻です。尖塔は修復中でした。又礼拝堂祭壇も修復中で近寄る事ができませんでした。ステンドグラスは15世紀半ばのものだそうです。

７日間の旅ですから観光はわずか５日間でした。しかしクリスマスの旅は毎日毎日が楽しくきれいで華やかでした。どの国も街も皆ウキウキとして国の違いを感じません。一体感があるように思えるのがうれしいです。 7日間はあっという間に過ぎてしまいました。帰国便の窓からは雪を被ったアルプスの山々が雲海に浮かんでいました。 　　　感謝