古代ローマでは都市の発展、人口増加により１１本の水道が建設されました。 最初に水道を引いたのはアッピア街道を造ったアッピウスでした。ＢＣ３１２年アッピア水道は、ローマ東方の山地パレストリーナから凝灰岩を刳り抜いた筒（土管）をつないで地下でフォロロマーノまで引いたそうです。 ローマ水道の長さの合計はおよそ３５０ｋｍですが、地上より上にあるのは４７ｋｍで大部分は地下を流れていました。ローマの滅亡、蛮族の侵入によって水道は破壊され、残った水道も放置されてしまいます。 ローマが再び水の街として復興したのは１５世紀ルネサンスの時代でした。古代ローマの築いた水道橋を復興し自らの権勢を誇示する為に、水道の終着点にモストラと呼ばれる（トレビの泉やモーゼの噴水、ナボナ広場の噴水など）華やかな噴水が造られました。 クラウディア水道橋は皇帝カリグラがAD３８年に建設を始め、５２年に皇帝クラウディウスが完成させました。アニエネ川から引かれ、約６９km離れたローマに水を供給していました